これまでの経済価値として、「品質」「値段」「スピード」が基準となっていましたが、現代のような社会課題への意識の高まりにより、地球環境や社会全体に良い影響を与える商品・サービスを選ぶことが重要視され始めています。今後は、自社の商品・サービスにSDGsを取り込むことで「この商品は社会課題解決に貢献している」「この企業は地球環境に対して意識が高い」という新たな付加価値と選択肢を生み出します。2020年度から小学校の授業にもSDGsが組み込まれ、これからはSDGsが“常識”となる時代が到来するとされています。そのため、SDGsが共通言語として育った世代が就職する際には“社会貢献SDGs(持続可能な開発目標)が様々なメディアで取り上げられ、私たちも目することが増え、既に2020年から学校教育にも組み込まれています。そしてこのSDGsは、社会が抱える様々な問題(貧困、気候変動、人種やジェンダーに起因する差別等)を解決し、国連加盟193か国が2030年達成を目指して共通して取り組む17項目の国際目標となっています。今回の特集は、皆さまの企業経営に『SDGs』が今後どのように関わってくるかをお伝えします。それではSDGsに取り組むメリットとは何か?企業がSDGsを取り組むことでどのような形で利潤に繋がるかをご説明いたします。①商品・サービスの②企業イメージの向上・人材確保に新たな付加価値と選択肢 2SDGsを意識しない経営では生き残れない?SDGsと企業経営SDGs活用によるメリット SDGsは「誰ひとり取り残さない世界」の実現に向けて、環境や貧困問題など、様々な問題解決への目標が設定されています。出典:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html小規模事業者・中小企業にSDGsって必要? 現在SDGsという言葉の知名度は日々高まっているものの、SDGsに取り組む小規模事業者や中小企業は決して多くありません。しかし、SDGsの取り組みで得られるメリットは大企業よりも小規模事業者や中小企業の方が大きいともいわれています。 民間企業(特に小規模事業者・中小企業)におけるSDGsの活動は、生産性および包摂的な経済成長と雇用創出を生み出していく上での重要な鍵であると位置づけられ、特に高い期待が寄せられています。SDGsにおける17のゴール
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